深い海には何かいる

BBCのニュースから。イルカの共通言語の話。
イルカは独特の鳴き声でコミュニケーションをとっています。
その鳴き声は種類ごとに違うんですが、2種類のイルカが泳いでいるときは共通の鳴き声でコミュニケーションをはかろうとするらしい。


プエルトリコ大学の生物学者ローラ・メイ・コラド博士がコスタリカ南カリブ海沿岸のGandoca-Manzanillo野生動物保護区で発見した内容はこう。

ここではしばしば2種類のイルカが泳ぐのを見ることが出来るんですが、バンドウイルカは体長3.8メートル、ギアナコビトイルカは体長2.1メートルほど。
普通バンドウイルカは低い周波数の鳴き声を出し、ギアナコビトイルカは高い周波数の鳴き声でコミュニケーションをとり、どちらも自分達の種の群れ・グループで泳ぎます。

大抵は2種のグループのイルカが一緒に泳ぐような場合、大きなイルカが小さなイルカに対して嫌がらせをするようにして、敵対的になります。

ただ2種類のイルカが2頭で泳いでいる時に、イルカは普段と全く違った鳴き声を作り出すそうです。
中間的な周波数で鳴き声を出し呼びかけるのだとか。

コラド博士は両方の種は自分達固有の信号を強調するだろうと思っていた為に驚いたそうです。

この話、共通言語というかイルカの鳴き声はある種の意味を持った記号・信号の部類だと思うんですが、その鳴き声を「何とか相手にあわそうと試みている」んじゃないかと思います。

人間でも動物相手に何とか相手に合わせてコミュニケーションをとろうとする時、例えば猫なら「ナー」「アー」と鳴き声をまねして近づいたり、鳥相手に鳴き声をまねしたりします。
どっちかというと普段飼っている動物相手じゃなくて、初対面やそれほどなれていない場合にやりがちです。

たぶん言語として通じてるかと言うとそうじゃなくて、イルカもなんとか相手に合わせようと試みてるとかって感じじゃないのかな。